私が、投資信託での運用を推奨する理由はこの1点と申し上げてよいかもしれません。
投資信託とは、『この資産で運用をします』と掲げている方針に沿って運用する金融商品で、資産を運用担当者に預けて運用を任せる金融商品です。運用担当者がいない投資信託もございます。
語弊を恐れず申し上げますが、運用をプロに丸投げすることができます。
日々の情報収集、マーケットの先行き、投資先の選定、運用中の資産内の売買タイミング、分散投資、これらを『勝手に』やってくれます。
ここはくれぐれも誤解が無いようお伝えしたいのですが、運用対象物が値下がりしている時、例えばリーマンショックの時は現金以外は基本的には資産価格が下落しました。極端な話ですが、その時は何もしないこと良かったのですが、それは今だから言えることとも言えます。投資信託だから常に増え続けるとかそういうものではありません。プロでも何でも抗えません。
私がお伝えしたいのは、平時において、自身の時間を削らず資産運用をしてくれる『発明』だということです。
しかし、その中にも良し悪しはあります。プロ野球選手でも1軍、2軍があるように『プロ』にもたくさんいるのです。
運用担当者にも、常に上位の成績を残している方もいらっしゃれば、延々と平均以下の成績しか残せていない方もいらっしゃいます。
過去に使っていた資料ですが、2006年7月末を起点に成績の差を指数化しております。
預けるならどちらがいいでしょう?もちろん過去の実績なので、今後はわかりませんし、将来をお約束するものではありませんが、私がお伝えしたいのは、同じ環境(世界の経済環境、地政学的リスク等)かつ、同じ投資対象でこれだけの差があるということは、『運用担当者の腕』以外何物でもないと言い換えられると考えます。私は、こういった優秀な運用担当者が世に埋もれているのがもったいと考えております。
冒頭お伝えした『楽』とは、優秀な運用担当者に自身の資産を預けて、勝手に資産を増やしてもらうことを言いました。こんな『楽』なことはあるでしょうか。
今後、長期投資で優秀だと考えられる投資信託について、レビューさせていただき、選択の一助にしていただければと考えております。