万年弱気の元証券マンが本当に伝えたいこと

投資信託で資産運用すると『ホッ』とする

アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信の評価・分析・過去実績【優秀ファンド①】

細かい特徴は、目論見書や、他のサイトをご覧ください。

ここでは、独自の目線で当該ファンドが長期投資で優秀なのかをご紹介したいと思います。

※独断と偏見に満ち満ちた解釈です。ご了承ください。

 

国内屈指の米国株投資信託

アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信を、長期投資として優秀な点は2点あります。

 

①長期パフォーマンス

まずは、ベンチマークとしているS&P500株価指数と連動しているインデックスファンドとの過去実績の比較。

これだけ見るとインデックスファンドのほうが優秀に見えます。

では、実際のチャートにして確認してみます。

※ifree S&P500インデックス運用開始日より比較(2017/8/31)
出所:My 投資信託モーニングスター)アプリより作成

2017年8月31日に100万円投資をしたとしてどういう値動きをしたかを比較しました。

トータルリターンで「14万円」アライアンスバーンスタインの方が上回っております。

 

約5年で14万円。。。よく見てみましょう。

2022年からは、米国の利上げや景気鈍化懸念から成長株が売られているためパフォーマンスが大きく悪化しております。

2021年末ではアライアンスが「259万円」、インデックスが「214万円」『45万円』のトータルリターンの差がありました。(信託報酬控除後価格です。)

 

又、運用開始から見てみると、徐々に徐々に差を広げておりました。

2022年に入り、差が縮まっておりますが、過去実績のようなパフォーマンスに復帰できれば、5年後、10年後、また差を広げていくことになると想像します。

(個人的な解釈であり、過去実績に基づくもので、将来をお約束しているものではございません。)

 

では、過去10年前から100万円を当該ファンド、もしくはS&P500株価指数で運用していたらどうなっていたでしょう。(iFreeはまだ運用してないので指数で代替)

※S&P500株価指数との比較(2012/5/31)
出所:My 投資信託モーニングスター)アプリより作成

切り取り方で全く違います。

 

過去10年間、米国株のみで運用する追加型公募投資信託のパフォーマンスを調べたところ、当該ファンドが『1位』でした。(2022/5/31現在)

つまり、日本国内の公募投信で米国株に投資する投資信託で、当該ファンドよりパフォーマンスが優れていたファンドは存在しないこととなります。

 

機動的な銘柄入れ替え

ファンドマネージャーが優秀

ではなぜ、長期に渡り優秀なパフォーマンスの残しているのか。優秀なファンドマネージャー達の存在です。

 

アライアンスバーンスタインの方に確認したところ、当該ファンドはチームで運用をしております。その中でも3名のチーフマネージャーを置き、合議制で運用をしていると聞いております。

つまり、1人の優秀な方に依存しているわけではなく、チームでノウハウを共有し、マネージャーが変わったとしても、継続的なパフォーマンスを出し続けてくれる可能性が高いと推察します。ゆえに、長期で資産を預けても安心できると考えます。

 

又、アライアンスバーンスタインは運用会社では保守的な運用をすることで有名です。(なので、年初の『今年の見通し』等々はネガティブ気味に見ていることが多いです。)その分、目立ったり、名前が売れているわけではありませんが、堅実な結果を出していることが我々には重要かと思います。

 

コロナショック時には、以下のようなセクター入れ替えもおこなっておりました。

出所:AB米国成長株投信Bコース 運用報告書(全体版)第28期 P.3より

当時、中国の『新型肺炎』と軽視されていた頃からディフェンシブを増やし、コロナショック以降の株価急回復時には成長株の比率を高めていたようです。

 

以上のことから、当該ファンドは長期で資産を預ける先として検討しても良いかと存じます。

なぜ投資信託が有効なのか

皆さん楽はしたくないですか? 

 

私が、投資信託での運用を推奨する理由はこの1点と申し上げてよいかもしれません。 

投資信託とは、『この資産で運用をします』と掲げている方針に沿って運用する金融商品で、資産を運用担当者に預けて運用を任せる金融商品です。運用担当者がいない投資信託もございます。 

 

なぜ投資信託での運用が『楽』なのか。 

語弊を恐れず申し上げますが、運用をプロに丸投げすることができます。 

日々の情報収集、マーケットの先行き、投資先の選定、運用中の資産内の売買タイミング、分散投資、これらを『勝手に』やってくれます。 

 

ここはくれぐれも誤解が無いようお伝えしたいのですが、運用対象物が値下がりしている時、例えばリーマンショックの時は現金以外は基本的には資産価格が下落しました。極端な話ですが、その時は何もしないこと良かったのですが、それは今だから言えることとも言えます。投資信託だから常に増え続けるとかそういうものではありません。プロでも何でも抗えません。 

 

私がお伝えしたいのは、平時において、自身の時間を削らず資産運用をしてくれる『発明』だということです。 

 

しかし、その中にも良し悪しはあります。プロ野球選手でも1軍、2軍があるように『プロ』にもたくさんいるのです。 

 

運用担当者にも、常に上位の成績を残している方もいらっしゃれば、延々と平均以下の成績しか残せていない方もいらっしゃいます。 

出所:ヒストリカルを使用し独自に作成

過去に使っていた資料ですが、2006年7月末を起点に成績の差を指数化しております。 

預けるならどちらがいいでしょう?もちろん過去の実績なので、今後はわかりませんし、将来をお約束するものではありませんが、私がお伝えしたいのは、同じ環境(世界の経済環境、地政学的リスク等)かつ、同じ投資対象でこれだけの差があるということは、『運用担当者の腕』以外何物でもないと言い換えられると考えます。私は、こういった優秀な運用担当者が世に埋もれているのがもったいと考えております。 

 

冒頭お伝えした『楽』とは、優秀な運用担当者に自身の資産を預けて、勝手に資産を増やしてもらうことを言いました。こんな『楽』なことはあるでしょうか。 

 

今後、長期投資で優秀だと考えられる投資信託について、レビューさせていただき、選択の一助にしていただければと考えております。 

 

このブログで伝えたいこと

何が正しいのか。 

 

昨今、資産運用の始め方や、マーケット情報を、さまざまなSNSや、動画サイト、書籍などで簡単に得ることができるようになりました。 

私は極めて有意義なことだと思うと同時に、危険であるとも感じました。 

 

1つ、情報が多すぎて、何が正しいのかわからない。 

2つ、『あなた』にとって有効な手段、方法、考え方を説明しているとは到底思えません。 

 

全ての情報を自分で分析し、自分で判断する。 

投資は自己責任ですが、あなたにとって必要な情報が何なのかを分けるだけの時間、労力がある方がいったいどれほどいるでしょうか。 

 

趣味でやっておられる方は良いと思いますが、多くの皆様は、メインのお仕事があって、片手間の中で(と、言ってはいけませんが)資産運用をしていると思います。 

 

特に長期での資産形成を念頭に運用をしている方がほとんどだと思います。それなのに、SNSや動画の情報を一生懸命参考にして、目先の情報を鵜呑みにして一喜一憂するようなことは良いことではないと考えます。 

 

情報に踊らされて大きな金額を短期で大儲けできると思い、逆に大きな損失が出た時など気が気で無くなります。そんなことしては本業に影響が出ます。本業に影響を与えるぐらい資産運用の情報収集に労力をかけてはいけないと考えます。 

 

SNSや動画の発信者は『あなた』のために説明しているのではなく、センセーショナルなことを言って、閲覧してもらうことを目的です。 

(短期で大儲け、今がチャンス、買い場到来、等々) 

金融リテラシーが高い方であれば、惑わされず、1つの考え方として消化することができると思いますが、一般の方が、例えば全てを信じて特定の発信者の言う通りに行動しても責任は取ってくれません。 

 

「私の言った通りになりましたね。」と発言する人もおりますが、上がるか下がるしかないので、確率は50%です。毎日的確に当てている預言者がいらっしゃるのであれば信用していいと思いますが、私は存じ上げません。 

 

資産運用というのは、そういうことではありません。 

良い商品を、延々と持ち続ける。それだけでいいのです。 

米国人等金融先進国の方々は、1度買った株式、投資信託債券をずっと持ち続けます。安くなったら買い増す程度です。目先で一喜一憂しません。それが有効であると知っているからです。 

 

しかし、どの商品がいいのか。そこまでの金融教育は残念ながら日本では行われていないため、発信者を盲信してしまうのです。 

 

私は、これまでの経験から、長期で資産形成を検討されている方には『投資信託という金融商品が有効だと確信しております。 

 

このブログでは、日本に5000本近く存在する投資信託の中で、長期で保有する価値のあるものをご紹介していければと考えております。 

 

皆様の5年後、10年後の一助となれればと考えております。 

よろしくお願い申し上げます。